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クロムウェルの4つのブドウ畑が協力し、敷地内のブドウ畑に8キロの遊歩道(ワイン・トレイル)が解放された。「4バレル・ウォーキング・ワイン・トレイル」で回れるブドウ畑は、ダンスタン湖周辺のミーシャズ・ヴィンヤード、アウルム・ワインズ、スコット・ベース、ウーイング・ツリーヴィンヤードで、自分のペースで歩くことが可能。
ミーシャズ・ヴィンヤードのミーシャ・ウィルキンソン氏は、「ワイン・トレイルでは、観光客がセントラル・オタゴのプレミアム・ワインを産出するワイナリーを自分の足で探求し、途中での息を飲むような景色を楽しめる、という一石二鳥の試みだ」と言う。
トレイルは約90分で歩けるコースではあるが、それぞれのワイナリーで30分ほどのテースティングをしながら、ゆっくり歩くと3時間半。あるいは、たっぷり昼食休憩をいれると、もっと長くすることも出来る。3つのワイナリーのテースティング・ルームでは、昼食や軽食を取ることも可能で、トレイル途中の景色のいいところでピクニックを楽しむことも出来る。
「地元のワイン生産地で生まれる多種多様な深みのあるワインをトレイル地にある4つのワイナリーで提供し、それに加えセントラル・オタゴと言えば、有名なピノ・ノワールの他にもピノ・グリ、ロゼ、シャルドネ、ソーヴェニョン・ブラン、ゲヴュルツトラミネール、リースリング、スパークリング、デザート・ワイン、ポートさらに、ビールもテースティング・ルームでは試すことも可能。
トレイル開設のアイディアは、クロムウェルの町中心近郊にテースティング・ルームを設備したワイナリーの増加と、ツーリズム全般の活発化から発想が生まれた。」とウィルキンソン氏は語る。
ニュージーランドビジネス・イノベーション雇用省(MBIE)発行の毎月の地域ツーリズム予想によると、セントラル・オタゴ地域は2017年6月時点で、観光客からの収益は前年度比9%増の1.9億ドルとなっている。ニュージーランド観光局の調査では、ニュージーランドを訪れる海外観光客の24%が、ワイン関連の体験をする。これは2014年と比べると13%の増加となり、ワインを目的とした観光客はニュージーランドに他の目的で来る人より、ニュージーランドでの平均滞在日数が長い。
このワイン・トレイルはミーシャズ・ヴィンヤードのテースティング・ルームで働くキーリー・ギラン氏の発想だった。「ワイン・トレイルはインターアクティブでソーシャルな性質を持っている。観光客の方が、外に出て、アクティブになるのを応援したい」とギラン氏は語る。「4バレル・ウォーキング・ワイン・トレイル」のパンブレットは、現在ニュ-ジーランド在住の二人の南アメリカ出身のアーティストがデザインしたトレイル・マップが含まれている。トレイルに参加する4つのワイナリーがスポンサーしたワインマップのデザイン・コンペで入賞したこの二人のアーティストの作品はソーシャル・メディアでも取り上げられ、彼らの技量は高く評価された。
参加する4つのワイナリーでテースティングし、パンフレットに含まれているパスポートにスタンプを押してもらうと、4か月ごとの抽選に応募資格となり、4つのワイナリーが提供するワイン一箱が抽選で当たる。トレイルを歩くのは無料。ワイナリーごとの規約によるがテースティングは有料となる場合もある(ワインや食事購入で無料になる場合もあり)。パンフレットは、クロムウェルの観光局、宿泊施設、テースティング・ルームで入手可能。
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