NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
23.07.2018
ニュージーランド最古のワイナリーの一つが新たな章へ

6月30日にヘイスティングスのヴァイダル・エステートのワイナリーとレストランが閉鎖された。1905年にパイオニアであるアンソニー・ヴァイダル氏により設立されたワイナリーにとって、歴史的な瞬間となった。しかしながら、ホークス・ベイのギムレット・グラヴェルズへ最先端のワイナリーを移転するヴァイダル・エステートの未来は明るい。

素晴らしいワインを造るためにはブドウ畑に近いほうがよい、とヴァイダル・エステートのワインメーカーであるヒュー・クリクトンは話す。「2018ヴィンテージのためにギムレット・グラヴェルズへワイン醸造の拠点を移すのはエキサイティングな時。

ヘイスティングスの歴史あるセラーで自分達のワインを発酵、熟成するのは大変満足のいくものであった一方、挑戦であったことは否めない。自社畑に近く、品質を重視するために設計されたワイナリー内で作業を行うことは、プレミアム市場進出への後押しになることに疑いの余地が無い。

今に始まったことではなく、ジョージ・フィストニッチ卿が持続可能な未来を確かなものにするため、ヴァイダル・エステートのブランドを復興、ニュージーランド最高のプレミアムワイン生産者の一つであり続けている。ジョージ・フィストニッチ卿は1976年にワイナリーを購入、3年後にはニュージーランド初となるワイナリーレストラン、ヴァイダル・エステート・ワイナリー・レストランを敷地内にオープン、歴史を作り、ニュージーランドの外食史の原型となる画期的出来事となった。

「ヴァイダルは私達にとって最初のレストランというだけではなく、ニュージーランドで初めてのワイナリー・レストランであるという歴史的関連性もあり、この土地をを売却するというのは難しい決断だった。住宅地に位置するという難しい状況があり、この場を離れることになった。ヴァイダル・エステートのロイヤルカスタマー達は、ヴァイダル・エステートの新たな地であるザ・グラヴェルズのセラードアーで引き続き直接テイスティングしたりワインを購入したり、地域最高の食材を楽しむことができる」とジョージ・フィストニッチ卿。

新しいワイナリー、セラードア、レストランとイベントスペースからなる「ザ・グラヴェルズ」への移転は、ヴァイダル・エステートにとっての節目となり、ワイナリーの将来の発展とファインワインの生産者としての世界における立ち位置を強固なものとすべく、ヒュー・クリクトン氏とチームにとって新たな章の始まりとなる。

2375 State Highway 50, ヘイスティングスに位置する現在のテ・アワの敷地は、2018年10月1日、ヴァイダル・エステート、エスク・ヴァレー、テ・アワ・コレクション、ヴィラマリアのホークス・ベイの拠点として正式に「ザ・グラヴェルズ」となる。

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