NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
13.12.2021
2021年ニュージーランド・ワイングロワーズ・フェロー賞発表

ニュージーランド・ワイングロワーズ(NZW)のフェロー賞は、ニュージーランドワイン業界に大きく貢献をした個人を表彰するもの。

2021年度のNZWフェローは、ワインガバナンスの発展やワイン業界へ活力を与えたなど、ニュージーランドワインの成功に貢献し尊敬を集めた人物の集まりである。

2021年のNZWフェローは以下の通り。スティーブ・スミスMW(NZW、ニュージーランドワイン協会などへの貢献)、ジョン・クラーク氏(NZWおよびニュージーランド・グレープ・グロワーズ・カウンシル-NZGGC-への貢献)、アンディ・フロスト氏(国内研究への貢献)、ルディ・バウアー氏(ニュージーランド・ピノ・ノワールへの貢献)、ダニエル&アデル・ル・ブラン(ニュージーランドの瓶内発酵スパークリングワインへの貢献)。

NZWの最高責任者であるフィリップ・グレギャン氏は、2021年のフェローは全員が何十年にもわたって「ワイン業界の向上」のために尽力してきたと話す。

「彼らの活動により、我々のような小さな業界が世界の舞台で活躍することができ、心から感謝している」

スティーブ・スミスMWは、ブドウ栽培家として世界で初めてマスター・オブ・ワインの資格を取得、クラギー・レンジの共同設立者として16年間にわたり経営に携わり、5年前にはワインブランド「スミス&シェス」を立ち上げた。

スティーブは農務省のブドウ栽培研究者をはじめ、ギムレット・グラヴェルズ・ワイングロワーズの設立委員長、NZWの理事、ピノ・ノワール2007の代表など、ワイン業界のあらゆる場面で影響力のある役割を果たしてきた。

ギズボーンのブドウ栽培家であり元市長のジョン・クラーク氏は、ギズボーン・ワイングロワーズ、NZGGC、NZWの理事など、数多くのガバナンスの役割を担い、ニュージーランドのワイン業界を牽引してきた。

NZWの代表を務めていた間には、地理的多様化や輸出の増加、2020年の収穫が始まったばかりの時にCOVID-19がニュージーランドに入ってきたことなど、大きな変化の時期に業界の舵取りを行なってきた。

アンディ・フロスト氏は40年近くにわたり、科学と研究をブドウ栽培とワイン醸造という実務に結びつけ、ワイン業界に画期的な成果をもたらしてきた。

数百万ドルを投じて実施したソーヴィニヨン・ブランの研究プログラムをはじめ、数多くの大規模なワイン研究プロジェクトで重要な役割を果たしてきたが、それらはワイン業界における主要な輸出用品種に対する理解を一変させるものとなった。

クオーツ・リーフの創設者であるオーストリア出身のルディ・バウアー氏は、ベンディゴのサブリージョンを開拓し、セントラル・オタゴ産ワインの評判を高め、ピノ・ノワールセントラル・オタゴ、有機栽培、そしてニュージーランド文化におけるワイン生産の位置づけについての会話を育むなど、第二の故郷へ多大な貢献をしてきた。

シャンパーニュ出身のダニエル&アデル・ル・ブラン夫妻は、マールボロにおけるメトード・トラディショネル(伝統製法)の先駆者である。

彼らは2つの成功したワインブランド、最近ではNo.1ファミリー・エステートを立ち上げた。ダニエル氏はまた、メトード・トラディショネルを生産するための専用設備を持たないワイナリーのために、数十年にわたって受託業務を行ってきた。

アデルは、マールボロのメトード・トラディショネル・ワインの品質に対する認識と敬意を高めることを目的とした団体、メトード・マールボロの創設メンバーでもある。

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