NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
22.07.2012
2012年ニュージーランド・ヴィンテージ・レポート

葡萄栽培者、ワイン醸造家の間では、冷春と冷夏後の2012年度収穫予想はおおむね昨年を下回るだろうと言われており、それは収穫期の事例にも反映されていた。今回発表された2012年度葡萄収獲調査ではっきり確証された、とニュージランド・ワイン生産者団体の代表を務めるフィリップ・グレガン氏は述べた。

このたび同団体が発表したレポートでは、2012年の全収穫量は26.9万トン、昨年の32.8万トンより18%減となっている。「この収穫量は2010年の収穫量に類似しているが、過去2年の販売増を鑑みると、収穫減はワイン業界に需要・供給の点から新たな緊張を生み出すことになるであろう。今後の予想としては、来年の焦点は、生産量の増加より価値を高める方向に行くことはかなり明らかだ」と同氏は述べる。

グレガン氏によると、春、夏の寒さにもかかわらず、4月が今年の収穫の変換期となった。寒い春・夏の後では、収穫を直前にして、葡萄が完全に熟すだけの天候が秋に訪れるかが、葡萄栽培者、ワイン醸造家たちが一番危惧していたことであった。幸いにも、大半の葡萄栽培地域では日中は暖かく、乾燥し、涼しい夜という最良の収穫気候に恵まれた。その結果、2011年より生産量は落ちたが、消費者は今年のヴィンテージを味わい、楽しむ機会が沢山ある収穫となった、と言う。

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