NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
11.11.2012
「ジュラシック・パーク」の俳優、副業で大成功?

映画「ジュラシック・パーク」で渋みのある古生物学博士を演じた男優がニュージランド出身だったのはご存知だろうか?そのサム・ニール氏は1990年代初頭からセントラル・オタゴにワイナリーを所有しており、この度ロンドンで毎年開催される国際ワイン・スピリット・コンペティション(IWSC)で彼のトゥー・パッドクスのピノ・ノワール(2010)が金賞を勝ち取った。

ロンドンで友人たちと夜の更けるまで勝利を祝っていたニール氏は「祝杯で酔いしれている。これ以上の幸せはない。うちのワイナリーがコンペに参加していることすら知らなかったので、全く晴天の霹靂。これまではワイン・コンペティションに参加しない、という方針だったが、こんなにうれしいことなら、もっとチャしレンジしてもいい」との感想を本紙にメールで送ってくれた。

ワインの審査員たちのコメントは、トゥー・パッドクスのピノ・ノワールのヴィンテージをダンスに喩えて誉めたたえている。同ワイナリーの総支配人を勤めるジャッキー・マーフィー氏は「受賞がわかった途端、注文が殺到し始めている。現在このワインは50ドルほどで小売されている」と言う。

金賞はトゥー・パッドクスを含むオタゴの4つのワインメーカーに与えられ、他にはニール氏の近所のピノ・ノワールの頂点ともいえるザ・ブシャール・フィンレイソン・ピノ・ノワール・トロフィーを受賞したヴァリ・ギブストン・ヴィンヤードも含まれている。昨年ニュージランド・ワインは304冠を成し遂げ、大きな話題となったが、本年はそれを上回る323冠となった。

SHARE