NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
15.06.2014
ワインをこよなく愛する人へ

ニュージーランド航空はニュージーランド・ワイン協会と提携し、国外からのワイン・ツーリズムの波をニュージーランドに向けるために、葡萄畑やワイナリーの振興に一役買うこととなった。両社はワイン愛好家を魅了するために、国を挙げてニュージーランドがワインの国として売り出すべく、高級ワイン愛好者とグルメ志向のハイクラスな観光客を対象とした覚書を締結した。

ニュージーランド航空の最高経営責任者クリストファー・ルクソン氏は、「既に弊社はニュージーランド・ワイン賞のスポンサーをしている。しかも、機内サービスではニュージーランド産のみのワインを提供し、その量は年間で600万グラス分もある。今回の提携では弊社の貢献度はもっと増すであろう」と語る。

このワイン製造者と航空会社の提携は特に北アメリカ、アジア市場でニュージーランド産ワインをすることなる。アメリカでは高級小売り店を使っての販促や、その他にも新たにアメリカ、カナダ、中国では消費者向け、業者向けの展示会を企画している。さらに、海外のメディアをニュージーランドに招待し、食べ物とワインの国としてのデスティネーションとしての紹介も予定されている。

「ニュージーランドが高品質のワインを生産する国と言う評判から、ワイン・ツーリズムがニッシュ・マーケットとして今後のニュージーランドとニュージーランド航空には有効な資源である。2009年からの統計では、毎年ニュージーランドを訪問する外国人観光客のうち100万人以上が葡萄畑に足を延ばしている上、それを上回る人が、滞在中にワインを購入している」とルクソン氏は述べる。

ニュージーランド・ワイングローワーズ(生産者組合)の会長を務めるフィリップ・グレガン氏は「ニュージーランドにワインを求めて訪れる観光客は平均的な観光客より30%も多く旅行中に食事、買い物、交通に出費し、滞在期間も長い。今回の提携の目的のひとつには、こういった観光客をさらに誘致し、旅行が終わりそれぞれの国に戻った後もニュージーランドワインを購買してもらおうという目的を持っている。今回の提携で、ニュージーランドを訪れるワイン好きの観光客をより魅了し、ワイン輸出と観光の増加を図る、という二つの大きな目的を達成できる。

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