NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
08.12.2006
NZ最南端の都市がブドウ栽培に着手

NZ国内主要都市及び近郊エリアの中で、ブドウ栽培が行われていない唯一の都市ダニーデン(南島南東部)。数年後にはこの街の名を冠したプレミアム・ワインが誕生する可能性が出てきた。

「成功するはずがない。」と一部からは冷たい反応を受けながらも確信をもってプロジェクトを進めているのは、ダニーデン在住のマルコム&ヘレナ・シムズ夫妻。
ブドウ栽培者として、20年以上に渡たるワイン業界経験を持つシムズ夫人は今回のプロジェクトの成功を確信し、以下のようにコメントしている。
「ここダニーデンはミクロクリマに恵まれている。通常このエリアは風が強すぎるとされているけれども、私達の畑は周りの丘で遮られ、海風による悪影響を防ぐことができている。私達のことを正気の沙汰ではないと囁く人もいるが、粘土質の土壌、年間600~700ミリの降雨量、生長期の平均気温は17~19度ということを始め、理想的な条件が揃っており、実際に私達の畑を視察に来ると、皆180度態度を変えて帰って行く。一定の南緯を越えるとブドウ栽培は不可能ととの認識が一部でなされているが、ポイントはいかに果実を最大限に成熟させるかということ。ダニーデンが新たな世界最南端のブドウ栽培地となることを我々は確信している。」

ワイタティの美しいブルースキン・ベイを見渡せるドンズ・クリークの1ヘクタールの畑には、すでに4300本の黒ブドウ(ピノ・ノワール、マ-ベック、カベルネ・フラン他)と1000本の白ブドウ(リースリング、ピノ・グリ、ゲヴェルツトラミナー)の木が植樹されており、最初の収穫は2010年になる予定。

生産予定のワインのラベル名はまだ未定だが、いくつかの候補は挙がっているそう。
また、今回の大いなる挑戦への投資額は企業秘密ということで、シムズ夫妻はその質問には口を堅く閉ざしている。

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