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1月にマールボロにて開催されたインターナショナル・ソーヴィニヨンブラン・セレブレーション2019にて、アワテレヴァレー、バーカーズ・マルク・ワインズのサイモン・バーカーがドリンクスビジネスに語った。
「古いヴィンテージのソーヴィニヨンや熟成の可能性について十分に語られていない。熟成過程において私はピノノワールと同じピークと底辺があると考えているが、熟考する人はいない。もしワインそのものが良質であればうまく熟成する。ワインメーカー達が熟成可能でフードフレンドリーなソーヴィニヨンワインを造るため、よりテクスチャーとストラクチャーを重視する傾向にあるのは素晴らしいこと。ファンキー過ぎるか逆に他のワインほどファンキーさが無く、売りにくいワインかもしれないが」
バーカー氏は自身のワイン醸造のスタイルは何年もかけてレス・イズ・モア(より手をかけない方がより良い)のアプローチを進化させてきたと言う。
「まだ若いワインメーカーだった頃は、何から何までいろいろなものを添加していたが、レス・イズ・モアということと全ては果実であるということを学んだ。複雑さを与えるためにオークを使用するが、エッジーなワインを造るために無理しすぎることはない」とバーカー氏。
マヒ・ワインズのチーフワインメーカー、ブライアン・ビックネル氏は、ニュージーランドの最良のソーヴィニヨンブランは熟成向きに造られているというバーカー氏の考えに共感する。
「樽発酵を行ったより熟したスタイルのソーヴィニヨンブランは、20年は熟成すると考えている。今生産者が重要視しているのは品質、複雑味、深み、熟成の可能性を表現すること。ワインメーカーはストーリーを語る必要があり、熟成に値するということをマーケットに落とし込んでいかなければならない。ソーヴィニヨンブランのような品種が成功すると、人々は全てのソーヴィニヨンブランが同じ味わいだと思うようになる」
「ソムリエ達はソーヴィニヨンブランに対して先入観を持っており、ワインリストを占領するようなワインを取り入れたがらない。我々のミッションは彼らの固定観念を取り払いリストから消えないようにすること」
ニュージーランドをより広い視点で見た時、ビックネル氏は業界がフォーカスをはっきりさせる時が来ていると話す。
「業界としてどこへ向かっているのかを問うのは健全なこと。現在生産されているソーヴィニヨンブランの多くは非常にシンプルで価格も安く、何年にも渡り多数の少量生産のブランドが消えていくことに繋がっている。ソーヴィニヨンブランに関して言えば、よりフォーカスを絞り最良のヴィンヤードからのみ生産すべき」
「消費者はより個性が出てくる10ポンド以上のワインに対してサブリージョンの特徴への関心を示し始めているが、マールボロではブレンドや単一畑の特徴についても関心を持ってもらう余地はある」
ニュージーランド・ソーヴィニヨンブランの多様性に関して言うと一つの課題は、ほとんどのワインメーカーが同じUCD1クローンを使用しているということ。
「業界にとって、より広範囲でのクローンの選択と異なる台木を実験することが、ソーヴィニヨンブランが幅広いスタイルを持つために効果的となり得る」
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