NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
10.05.2023
白ワインの絵文字とワインの日

ニュージーランド・ワイングローワーズは、世界中の白ワイン愛好家に、5月をニュージーランドの白ワインを祝おうと呼びかけるとともに、白ワインの絵文字登録の活動を続けている。

インターナショナル・ソーヴィニヨン・ブラン・デー(5月5日)、インターナショナル・ピノ・グリ・デー(5月17日)、国際シャルドネの日(5月25日)と5月はニュージーランドの白ワイン輸出量上位3品種ともなるワインが国際的に祝われるこの時期ともあいなり、5月のテーマは「ニュージーランド産のワインを飲もう」となっている。

「ニュージーランドからの輸出量の93%が白ワインで、中でもソーヴィニヨン・ブランは輸出量の86%を占めている。その上に、ピノ・グリシャルドネなども世界的な白ワイン品種も生産されている」とは、ニュージーランドワイングローワーズのゼネラル・マネージャーのシャーロット・リード氏。

ニュージーランドの地理的な位置と海洋性気候は、白ブドウの栽培に最適な条件を提供し、幅広い品種に自然な酸味を産み出している。国内のワイン生産地は海からほど遠くないところに位置し、長い日照時間と、さわやかな夜の気温と相まって、ピュアで新鮮、繊細な白ワインを作る理想的な自然のコンビネーションを持っている。

「こういった要因と、環境に配慮し、常に革新を続けるという業界のコミットメントが、ニュージーランドワインの『すべてユニーク(Altogether Unique)』という新しいポジショニング・ステートメントを支えている。10のワイン産地で40種類以上のワインが生産されている。ソーヴィニヨン・ブランは、ニュージーランドワインを世界に人に知らしめた最初の品種かもしれないが、ニュージーランドには、シャルドネリースリング、アルバリーニョなど、幅広いスタイルの品種の生産にも秀でている。"どんな人の味覚にも合うニュージーランドの白ワインが存在する」とリード氏は言う。

2022年5月、ニュージーランドワインは、白ワインの絵文字をキーボードに操作で出せるようにと世界中の人々からの署名を呼びかけ、同年7月にはユニコード・コンソーシアム(文字コードの国際的な標準規格を策定・改訂する業界団体)に正式な要請を提出した。
しかし、残念なことに、多くの支持と需要にもかかわらず、理由は説明もないまま要請は却下され、現在もワインの絵文字はないままだ。

どうやらこれは、共通のテーマのようだ。2018年には、ニュージーランドの国鳥のキウイの絵文字採択を要請したが、これもコンソーシアムが却下している。

「絵文字とキウイ(ニュージーランド人の愛称)は相性が良くないかもしれない。国鳥も世界的に名の知れたワインの輸出品も、認識されないようだ。まるで、ユニコード・コンソーシアムが、ニュージーランドと名のつくものを避けているような感じだ」とリード氏は軽やかに笑いながら述べた。

2年間の猶予期間が終了する2024年には、白ワインの絵文字登録の再チャレンジが行われる予定となっている。その間に、認可されなかった白ワインの絵文字の欠如についてどのように感じているかを、一般の人々はニュージーランドワインのオンライン掲示板で意見表明ができ、その意見を2024年に再審査を求める際の情報としてこの件を進めるために利用される予定となっている。

この件についての詳細は:https://www.nzwine.com/37470

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