NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
23.08.2009
ギブストンのワインメーカーが共同醸造

2009年ヴィンテージは過去10年で最高の良質な葡萄が出来た年として名高い年でもあるが、ギブストン・ヴァレーにある16のワイナリーが協力して、ギブストン・ヴァレーの最良の葡萄を集めたワインを造っている。

ギブストン・レッド・トライアル(GRT)と名付けられたこのプロジェクトであるが、これはオーストラリアのバロッサ・ヴァレーにおける、シラーを使ったペンフォールズのプロジェクト(1997年)をモデルにしたもの。ペレグリン・ワインのマーケティング・ディレクターであるグレッグ・ヘイ氏によると「これはバレリーナを封じ込んだカプセルようなもの」とGRTプロジェクトの樽を揶揄している。ギブストンの葡萄はエレガントで繊細さを持ち合わせ、まさに、女性的でかわいさも持っているとのことから、同地域のピノ・ノワールが賞賛されているとしている。

このように造られたワインは“オン・プレミア(En Premier)”として瓶詰め前にオークションにかけられる予定。これはゆくゆくはこの地域で開発中の散歩道である、ギブストン・リバー・トレイルの資金源として充てられることになっている。

各参加ワイナリーは、25リットルずつの良質なピノ・ノワールの果汁を寄付し、ペレグリン・ワインズの醸造家であるピーター・バートル氏が主だって醸造にあたる。ギブストン・バレーの平地や傾斜地から産まれた同土地の“テロワール”を表現したい、と語る。「これはまるで、青い空だけが描かれたキャンバスに16種類の景観を描写するようなものだ」とのこと。

主な参加ワイナリーと醸造家は下記の通り。
テリー・スティーブンス氏(ワイルド・ヘア・ワイズ)
グレッグ・ヘイ氏(ペレグリン・ワインズ)
シーン・ブレンナン(ブレンナン・ワインズ)
クリス・キー(ギブストン・ヴァレー・ワインズ)
ジェン・パー(ワイティリ・クリーク・ワインズ)

SHARE