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セントラル・オタゴ・ワイン生産者協会(COWA)が主導するセントラル・オタゴのオーガニック・ワイン運動の成果で、ブドウ畑面積の30%がオーガニック認証取得するという大きな節目を迎えた。この取得率はニュージーランドでも一番高い。
2009年にCOWAが掲げていた「2020年までにブドウ畑面積の20%のオーガニック認証」という目標を発端とする、過去10年以上にわたる献身と協力の賜物だ(実際には目標年には23%を達成)。
オーガニック化の次の段階として、COWAはリンカーン大学と提携し、2030年までに栽培面積の50%をオーガニック認証に向けての包括的な研究を行なっていた。
オーガニックへの転換コストや財政支援などの課題は残るものの、セントラル・オタゴの活気にあふれた同業者ネットワーク、革新的な精神、国際市場へのアピールの高まりが、将来の成功の礎となるだろう、との研究結果となった。実践的で段階的な戦略を採用し、的を絞った研究を維持すれば、この地域は有機栽培、バイオダイナミック農法、再生ブドウ栽培の世界的リーダーとしての評判を確固たるものにすることが可能だ。
持続可能な実践の先駆者としてのセントラル・オタゴの役割が強調され、消費者の影響力が今後の成長の強力な原動力となることがこの調査から確認された。オーガニック・ワインへの需要が世界的にも着実に高まる中、消費者に自分たちの消費行動が環境に与える影響について啓蒙し、環境に配慮した農業の原則を深く理解してもらう貴重な機会となるとも調査結果が強調している。
「地元のブドウ畑の30%がオーガニック認証に到達したのは、生産者の情熱と献身の真の証だ。ワイン愛好家、ワイン評論家、業界関係者が、一滴一滴のワインを楽しむたびに、我々のワインにかける配慮と献身を心に留めてもらえれば幸いだ」と、COWAのゼネラル・マネージャー、キャロライン・マレイ氏は言う。
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