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テ・カノ・エステートの新しいテイスティング・ルームの建設が順調に進み、フェルトン・ロードへ建築的での衝撃的なステートメントとなり、セントラル・オタゴのこれまでの同社の投資にまた大きな拍車がかかったことを物語っている。
テ・カノ(マオリの言葉で種)所有のフェルトン・ロードにある“エライザ”ヴィンヤード内のカウェラウ川を望む場所に片持ち梁(張り出し部分のある)の建設物は、周辺の土地と山脈を視界に障害物が全くない状態で楽しめる景観を与えてくれる。数百万ドルという費用をかけたこの建造物にはテイスティング・ルーム、歓迎スペースとオフィスが入る予定。
テ・カノ・エステートのオーナーのロンダ・ロイド氏はダニーデン在住の建築会社、メイソン-ウェールズ社と契約し、周りの眺望にうまく溶け込み、周辺のヴィンヤードをわき立たせるような建物の設計を注文した。
「テイスティング・ルームはテ・カノのストーリーを皆さんと分かち合う所となり、それこそが私達のビジネスの心臓の鼓動とも言える。長期的な展望としては、ビジター体験を増長できるような宿泊施設とレストランの開発を検討している。ビジターがテ・カノでの体験を出来だけでなく、セントラル・オタゴの歴史を褒めたたえる様な特別な場所にしたい、と願っている。」とロイド氏は語る。
芸術と建築をたしなむのがロイド・ファミリーだということは、建物の随所を見ても歴然として理解出来る。最先端のインテリア・デザインはニュージーランドと外国のデザイナーから調達した備品や調度品を集めている。
「私達はセントラル・オタゴのストーリーの開拓に力を入れており、今後完成するこの素晴らしくダイナミックな空間だけでなく、現在、開拓中の他のイニシアティブを利用していく。その中にはニュージーランドの国花のコーファイ再生プロジェクトもあり、コーファイがこの地方全域に咲き誇る象徴的な在来植物となるであろう。」
「新しいテイスティング・ルームでは、ワイナリーにわざわざ足を延ばして訪れた甲斐があるものになっている。この地域の42ヘクタール以上のヴィンヤードに非常に投資してきた。ノースバーンに32ヘクタール、フルトン・ロードの5ヘクタールのブドウを植え付けを含み、ピノ・ノワール、シャルドネ、ブラン・ド・ノワール(ピノ・ノワールの白)を中心に生産して来た。ヴィンヤードと新たなテイスティング・ルームの建設から、ノースバーンとバノックバーンに新たな息吹を吹き込むことに精力を注いでいる。これから、もっと驚くようなことが待っているので、乞うご期待。」とは、テ・カノのワイン・メーカーのデイブ・サットン氏は言う。
フェルトン・ロードの建設地は今年6月半ばで完成の予定で、建物は2019年9月からビジターへの公開となっている。
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