NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
21.03.2007
飛行機搭乗のセキュリティ・ルールにより、ワイナリーでのワイン販売高が減少!?

飛行機の搭乗の際に液体の持ち込を禁じている航空会社により、海外からの旅行者がワインを買い渋っている。既に、マールボロのいくつかのセラー・ドアーでは売り上げに影響が出ているという。

今月末からニュージーランドを出発する国際線は、液体持ち込みの制限を受けるが、これはテロリストの脅威を少しでも減らすためで、EU諸国やカナダ、アメリカの国に対して施行されるルール。元々、ワイナリーを訪れる旅行者は、別送品としてワインを母国に送ってしまうため、さほどの影響は出ないと見られていたが、グローヴ・ミル・ワイナリーのプロダクト・マネージャーである、ジョー・デファッツィオ氏によると、通常よりも売り上げがかなり落ち込んでいるという。彼女は以前、ヴィラ・マリア社にて働いていたが、セラー・ドアーで持ち帰り用に旅行者が買うワインは、レイト・ハーヴェストのデザートワインが主で、375mlしかない小さいボトルであることと、輸出されていないデザートワインが多い(旅行者の自国では買えない)ことが主な理由だったという。

グローヴ・ミル・ワイナリーはまた、主力製品としてデザートワインがあるため、その影響が著しいという。また、今年から、ゲヴェルツルミナー種のレイト・ハーベスト・ワインをリリースしたが、この手荷物制限により販売が思ったよりも伸びていない。他にも人気の高いデザートワインは多いが、それらを買う人は、持って帰る前にニュージーランド国内で消費してしまうと言う。
また、デザートワインを買う人は、それが原因で、手荷物を全部チェックされる羽目になることを嫌がっているという事実もある。

しかしながら、手荷物にせずとも、ワイン専用の箱を使えばスーツケースの中に入れても割れる心配はないため、各セラー・ドアーでこのことを客に伝え、理解して貰うことに力を入れるという。同様に、各国の代理店より、自国で直接ワインを買ってもらえるようにプロモーションしていくという。

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