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2024年インターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)でネーピアのチャーチ・ロード・ワイナリーの2021年グランド・リザーヴ・シャルドネがインターナショナル・シャルドネ・トロフィーを獲得した。国際的な専門家からなる審査員たちのブラインド・テイスティングで、最も優れたシャルドネに与えられる賞だ。
40年の歴史を持ち、毎年英国を拠点に開催されるIWCは、ワイン生産者から高く評価され、50か国以上が参加する一大イベントだ。
驚くべきことに、ホークスベイのワイナリーは近年、このコンクールで最優秀シャルドネ賞を2度受賞している。2022年にはトリニティ・ヒルが受賞している。
チャーチ・ロード・ワイナリーのチーフ・ワインメーカーのクリス・スコット氏は、この結果を受け「天国に上るような気分だった。ここ数年、国際的にも素晴らしい賞賛を得てはいたが、今回の受賞はおそらく最高のものだ。トゥキトゥキ・ヴァレーのブドウ畑でブドウが熟し始めた時、2021年は特別なヴィンテージになるとわかっていた。1月上旬に雨はほとんど止み、5月下旬(収穫終了後)まで雨は降らなかった。記録的な乾燥した夏で、平年より暖かめだったが超暑ではなかった。だから、ヴィンテージ開始前から、天候が持ちこたえさえすれば、素晴らしい年になることは推測していた。ホークスベイは シャルドネにはまさにスイートスポットだ。ホークスベイのシャルドネがこのトロフィーを獲得するのは3年ぶりだが2度目の快挙だ。ホークスベイには大きな功績だ。この世界の片隅から創り出されるシャルドネの品質は、全体的にみても信じられないほど素晴らしい」、と熱く語った。
賞を受賞作したチャーチ・ロードのワインは、現在35ドル(NZドル)で販売されている。しかし、スコット氏は「すぐに売り切れてしまうよ」と強気の発言だ。
一方、同じニュージーランドのケネディ・ポイント・ヴィンヤード(ワイヘキ島)は、コンペティションで最高のシラーに贈られるインターナショナル・シラー・トロフィーを受賞し、世界の舞台におけるニュージーランドのワイナリーの強さを際立たせた。
しかし、インターナショナル・ワイン・チャレンジでは、フランス、オーストラリア、スペインが依然として上位を占めていた。
1897年創業のチャーチ・ロード・ワイナリーは、同コンペティションでもうチャーチ・ロード1メルローでニュージーランド赤ワイン賞も獲得した。
昨年、ホークスベイは国内で初めて、世界でも12番目のグレート・ワイン・キャピタルの称号を与えられたワイン産地となった。
グレート・ワイン・キャピタルの世界的なネットワークには、ボルドー(フランス)、ナパ・ヴァレー(アメリカ)、ビルバオ(スペイン)、アデレード(オーストラリア)など、世界最高の12のワイン産地が名を連ねている。
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