NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
13.07.2021
ヴァリ ピノ・ノワールが世界のトップテンに
ニュースソース https://cutt.ly/JmPJHd6

世界中からのワインが出展されてのインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)2021で、ニュージーランド産赤ワインの代表格とも言える、ピノ・ノワールがトップテンに選出された。
セントラル・オタゴのヴァリ・ギブストン・ヴィンヤードピノ・ノワール 2009は、IWCサステイナブル賞と、ニュージーランド産赤ワイン部門に出展されていた全てを勝ち抜きセントラル・オタゴ ピノ・ノワール賞も授与されてのダブル受賞となった。

ロンドンで開催されるIWCは世界的に影響力を持つコンペティションで、公平、厳格な審査が行われるワイン・コンペティションとして知られている。業界をリードする世界的な専門家で構成されるパネルが、複数のステップを踏んでブラインド・テイスティングをし、ワイン審査をする。

今回は、フランス、ギリシャ、イタリア、スペイン、オーストラリア、オーストリア、ドイツ産のワインと並んでのトップ・テン入りとなり、審査員からも「ギブストン・ヴァレーピノ・ノワールを思う存分味わうことが出来る至極の時だった」との声が上がっている。

ヴァリ・ワインの創始者、ワイン・メーカーのグラント・テイラー氏は、「今回の受賞はギブストン・ヴァレー地方で生産されるピノ・ノワールの質への認識を高める事となった。まだ日も浅いにもかかわらず、ギブストン・ヴァレーヴィンヤードが大きな世界大会での3回目の受賞となった。
ヴァリのために特別に選んだ土地も受賞に関連している。ブドウ栽培者とワインメーカーの存在は重要だが、人的要因の有効性は、どんなブドウを使うかよる。つまるところヴィンヤード特徴に大きくに左右される。セントラル・オタゴヴィンヤードがそれぞれのストーリを語り、私達がそれを十分に受け止め、さらにそのワインが世界的な舞台で評価されるのを見るのは、スリルがある」と言う。

テイラー氏は2006年にヴァリでのワイン創りに全力投球を開始する前は、セントラル・オタゴのワインメーカーの先駆者として1990年代から現地の良く知られたワイン造りを手広く活動をしていた。ワインが熟成していく間も、彼は常に未来を見据えていた。「セントラル・オタゴのワインは今後もずっと良くなっていくだろう」と希望をこめて語っていた。

今回の受賞は、これまでにも数多く受賞してきたトロフィーのコレクションに加えられることとなった。中でも以前世界ワインコンペで受賞した世界ベスト・ピノ・ノワール賞2冠を勝ちとったヴァリ・ギブストン・ヴィンヤードピノ・ノワール2010とクラウン・ランジ・セラー・テイラー・シグネチャー・セレクション・ピノ・ノワール2013に並ぶ快挙となった。

ニュージーランドワイン生産者協会・サステイナブル部長のエドウィン・マッセイ氏は、今回のサステイナブル賞を歓迎し「この賞はニュージーランドの有名なワイン生産地を保護しようとする会員たちのパッションと責任を際立たせ、ニュージーランドのワイン業界がサステイナブルな取り組むをする世界的なリーダーだということを証明している」と言う。

ヴァリのサステイナブルへの取り組みは、ワイナリーヴィンヤード、梱包、販売、管理部門と広範囲にわたっている。全分野でのサステイナブルへの信念がいきわたり、しない事の羅列でなく、実践していることを示している。

ワイナリーの対策としては、例えば、ブドウを国中からトラック運搬するのではなく、生産地での果実を処理する、などと言うことも言及されている。ワイナリーで使用する器具の80%は中古品を使用している。しかし、これは経済的な理由ではなく、まだ使用に耐える器具だから使うのだ、と言う考えからだ。またワイナリーでは品質を向上させることを目的としない、ワインの外観を変えるための暖房、冷却、フィルタリングに関連するエネルギー使用量の大きい温度制御システムを使用しない。

ヴァリのブドウ畑は近隣の業者と器具シェア・システム、芝刈り機の代りに羊の放牧、機械使用でなく手作業でのブドウ苗の手入れ、ブドウの収穫をする。またオフィス内のモットーは「本業はワイン販売で、パッケージ作りではない」で、実際に重量のあるボトル、見掛け倒しのパッケージやマーケティング・ツールはしない。また従業員も通勤費節約、二酸化炭素排出削減のためにリモート・ワークをしている。

 

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