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最高級レストランやトップソムリエにスポットライトを当てたニュージーランド版『ミシュランガイド』が出されたのはつい最近。それに追随するかのように、ワインをグラスで提供するレストランを紹介するガイドブック『コラヴァン・ガイド』がニュージーランドでも刊行された。ガイドブックの目的は至って明確で、量よりも多様なワインを楽しもう、というものだ。
紹介する店舗は、グラス・ワインの提供数に応じ3つのカテゴリーに分類されている。20~40種類を備える店は「優秀」、41~60種類は「傑出」店、60種類以上は「並外れた」店となる。また、このカイドの創設者グレッグ・ランブレヒト氏にちなんで名付けられた「グレッグの秘密のお宝」というカテゴリーもあり、独創的で刺激的なワインリストを持つ小規模な店舗も紹介されている。
ランブレヒト氏はかなりユニークなバックグラウンドを持つ人物だ。もともと医療機器エンジニアだったが。10年以上前にその経験を活かし、コルクやスクリューキャップを抜かなくてもワインを注げる画期的な技法「コラヴァン」を発明していた。
この「大発明」の前までは、グラス・ワインの品揃えが豊富なレストランやバーには、絶えず、大きな課題があった。歴然としているが、一度開封されたボトルは酸化してしまうため、最高の状態に保つためにも、通常は2~3日以内に飲み切らなければならなかった。この問題解決をしたのが「コラヴァン」の発明だ。つまり、ボトルを開けることなく穴の開いた針で、ワインを注ぐことが可能なため、レストランはワインが無駄になるのを心配せずに高品質なワインをグラス単位で提供できようになった。
「この技術の使用はガイドに掲載されるための必要不可欠ではない。グラス・ワイン提供することで、消費者が新たな『発見』できるようになるのが目的で、ワインを楽しむことを『制限』するためではない。その目的の延長にあるのが『コラヴァン・ガイド』の発刊した理由だ。とっておきのボトルを開けるには特別な理由が必要だと感じる人や、ボトル1本を注文するのはかなりの負担だと思ってしまう人が多くいる。しかし、『コラヴァン・ガイド』で、同じ哲学を共有する店舗を見つける自由をワイン愛好家に寄与する。ワインを一杯づつ味わい、探求し、堪能することが可能なのだ」とランブレヒト氏は言う。
「『コラヴァン・ガイド』を立ち上げた最大の理由は、ボトル1本を購入しなくても、最高品質のワインを試飲する機会を消費者に提供することだった。経済的な面や節度もその一因だ。車を運転して帰宅する場合でも、同じワインを何杯も飲むよりも、素晴らしいワインを1杯選ぶ場合でもそうだ。ホスピタリティ業界からの反響は極めて良好だ。刊行時には25軒以上の店舗でサービスを開始し、今後さらに拡大する計画も多数進行中だ。国内の店舗がグラス・ワインの提供に誇りに思っていて、消費者に自店の存在をより多く知ってもらいたいことを示している」とコラヴァンの営業責任者リチャード・ヨーマンズ氏は述べている。
今年半ばにニュージーランドでは初版となった『ミシュランガイド』が発行され、全国のレストラン業界を活気づいている中、『コラヴァン・ガイド』がグラス・ワインの消費でも同様の広がりを見せるかどうかが、今後の興味の対象となる。コラヴァンの調査では、外食時にワインを注文する人の半数以上が、2年前と比べて、グラス・ワインを注文する頻度が増加しているという。消費者はボトル1本を購入より、食事と一緒にいろいろな種類のワインを試したり、通常なら予算オーバーになりがちな高級ワインを楽しんだりできる柔軟性をますます求めている、と言う。
「『コラヴァン・ガイド』が提供できるものがあるとすれば、それは「選択肢」だ。特別な機会だけでなく、平日にも定期的に新しいワインを試す選択肢。探求すべきワインの世界が広大に広がっているのに、なぜ、たった一つの『お気に入り』に固執する必要はないだろう?」とヨーマンズ氏は締めくくった。



