NZ Wine News
ニュージーランドワインニュース
27.02.2007
ワイン愛好家の新天地、ホークス・ベイへ

先月末、ピノ・ノワール・コンファレンス2007が首都のウェリントンで行われたが、参加した約120人のワイン・エキスパート達はその後ホークス・ベイへ移動したという。目的は、最良のシラーを求めて。

ソーヴィニオン・ブランとピノ・ノワールに続き、次なるニュージーランドの主なブドウ種類になると期待されているシラーだが、ホークス・ベイ・ワイングローワーズがピノ・ノワール・コンファレンスの後にお膳立てしたシンポジウムが功を奏した。ホークス・ベイ・ワイングローワーズのチェアマンであるロッド・マクドナルド氏によると、海外より参加した30~40人程度のワイン・ライターがホークス・ベイに訪れ、シラーの質の高さに驚いていたという。

マクドナルド氏は去年のロイヤル・イースター賞(ニュージーランド三大ワインコンペティションの一つ)にてトップ・ワインメーカーと賞されたが、受賞間もなく彼は、フランスのローヌ地方のブドウ種に特化したシラー専用のワイン・カンパニーを設立した。

ニュージーランドのシラーはオーストラリアとアメリカの評論家より、高い評価を得ているが、国際市場へ出て行くにはソーヴィニオン・ブランとピノ・ノワールとならんで申し分ない品質となっている。

「フルーツ香が高く、親しみやすいタイプのシラーも、よりシリアスな、セラーに向いているようなシラーも、両方造ることが可能。」と同氏は自信を持って語っている。また、「ホークス・ベイは、ニュージーランドにおける60%以上のシラー種ブドウを育てており、気温の冷涼な年にさえ、素晴らしいシラーを造ることが出来ることを証明している。」とコメントし、イギリス、オーストラリアとアメリカ等のシラー・エキスパーともマクドナルド氏のコメントを後押しするようなポジティブな将来を描いている。

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