NZ Wine Column
ニュージーランドワインコラム
第20回コラム(Nov/2005)
赤ワインと白ワインはどう違う?
Text: ディクソンあき/Aki Dickson
ディクソンあき

著者紹介

ディクソンあき
Aki Dickson

三重県出身、神奈川県育ち、NZ在住。日本では、栄養士の国家資格を持ち、保育園、大手食品会社にて勤務。ワイン好きが高じてギズボーンの学校に在籍しワイン醸造学とぶどう栽培学を修学。オークランドにあるNZワイン専門店で2年間勤務。週末にはワイナリーでワイン造りにも携わる。2006年より約2年間、ワイナリーのセラードアーで勤務。現在はウェリントンのワインショップで、ワイン・コンサルタント兼NZワイン・バイヤーとして勤める。ワインに関する執筆活動も行っている。趣味はビーチでのワインとチーズのピクニック。

この著者のコラムを読む

更に表示

普段何気なく飲んでいる赤ワインと白ワイン、一体何がどう違うのか、皆さんはご存知だろうか。

飲み方を間違えると、せっかく買った美味しいワインも台無し。ポイントは、正しい温度でサーヴすることだ。一般的に、白ワインは冷やして、赤ワインは室温で飲むと言われているが、冷蔵庫でキンキンに冷えた白ワインを、そのまますぐにグラスに注いで飲んでしまうのは黄色信号。

冷えすぎたワインは、そのアロマやフレーバーを感じにくくさせる、甘さを感じなくさせる、酸味や渋みを強く感じさせる、ボディを小さめに感じさせるなどの作用がある。

また、真夏の室温と冬の室温とでは10℃以上も差がある。ひとたびワインが20℃を超えると、ワインが本来持つデリケートなアロマが失われ、つまらないワインになってしまう。

以下に主だったワインの代表的な飲み方:

よく冷やして、冷蔵庫から出してすぐ飲むワイン(8~10℃)
スパークリング・ワイン。
あまり高くない、ライト・ボディでフルーティーな白ワイン
軽く冷やして飲むワイン(11~14℃)
ミディアム・ボディからフル・ボディの白ワイン。
スウィート・ワイン。
渋みが少ない赤ワイン(ガメイ;ボジョレーやライト・ボディのピノ・ノワールなどを14℃くらいで)。
室温で飲むワイン(15~18℃)
ミディアム・ボディからフル・ボディの赤ワイン(メルロー、カベルネ・ソーヴィニョン、シラーなど)。

上手に温度を調節して、ワインをより美味しくいただいてみてはいかがだろうか?

2005年12月掲載
SHARE