NZ Wine Column
ニュージーランドワインコラム
第30回コラム(Sep/2006)
第一回ニュージーランドワインティスティング・パーティ
Text: にしまきたかこ/Takako Nishimaki
にしまきたかこ

著者紹介

にしまきたかこ
Takako Nishimaki

神奈川県出身、東京在住。留学や仕事で訪れた欧米濠の国々で出会ったワインをきっかけに、本格的なワインの勉強を始める。日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートを取得してまもなく、NZワインと出会いその魅力にはまる。もっと日本人にNZワインを知ってもらいたいという思いが強くなり、現在は某大手IT企業に勤務しながら、ワインセミナーやティスティング会を開催し、二束わらじで活躍中。第一印象でかなりの酒豪と間違えられることが多いが、本当にそうなれたら、もっと多くのワインと出会えて幸せだろうなと憧れたりもしている。

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はじめまして。にしまきたかこと申します。大好きなニュージーランドワインについて、日本から情報発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくおねがいします。

以前メルマガでも紹介しましたニュージーランドワイン倶楽部・ティスティング・パーティが、9月27日の夜に東京国際フォーラムで開催されました。この倶楽部は、ニュージーランドワインを通じてニュージーランドをもっと多くの人に知ってもらうことを目的に、ニュージーランド貿易経済促進庁やニュージーランド航空の主催で設立されました。私もこの栄えある第1回のティスティング・パーティに参加させていただき、たっぷりニュージーランドワインの魅力を堪能してきました。

受付をすませて会場の入り口でワイン・グラスを1つ受け取り、会場内にならぶティスティング・コーナーでワインを注いでもらいます。会場内は立食パーティ形式で、ティスティングを好きなだけ自由に楽しめます。主要ワイン・インポーター8社が協賛しているので、ワインはたっぷり用意されており、また、人数が適度に制限されているので、盛況ながら、じっくりワインを楽しめる雰囲気がとても良かったです。

おまけに、サンドイッチとチップスとニュージーランドのミネラルウォーター“Blue Spring”もたくさんサーブされていました。仕事の後に急いで会場に駆けつけた私のように「まずは軽く食事してから…悪酔いせずたくさん飲みたい!」と思った人は多かったはずなので、主催者の心配りが感じられます。

各インポーターのティスティング・テーブルの上には、平均5~6種類のワインが提供されていて、多いところでは10種類を超えています。銘柄は知っていても飲んだことがない、でも飲んでみたかった!という高品質なワインがたくさん並んでいて目移りしてしまいます。会場には、私がリピーターになっているニュージーランドレストランのオーナーもいらしていて、彼の推薦のワインもいくつかティスティングしました。

その中で私はとても気に入ったワインを見つけました。マーティンボロー産Benfield & Delamare / A Song for Osiris 2004 です。メルロー主体でボルドースタイルを目指すこのワインは、セカンド・ラベルだそうですが、2,604円とは思えないエレガントなおいしさで、価格を聞いてますます気に入りました。メルロー好きな私は、お気に入りのニュージーランドメルロー・ワインがあるのですが、ちょっと高くてめったに買えない…という(よくありがちな)悩みがあるからです。こんな素敵なニュージーランドワインとの出会いに感謝。

一度にたくさんのニュージーランドワインを試飲できる、日本では数少ない良い機会でした。このようなティスティング・パーティを年4回予定しているそうなので、ニュージーランドワインを知るのにはオススメです。

2006年10月掲載
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