NZ Wine Column
ニュージーランドワインコラム
第129回コラム(Apr/2013)
ニュージーランドワイン倶楽部 大試飲会!@世界ソーヴィニヨン・ブラン・デー
Text: 吉武亜季子/Akiko Yoshitake
吉武亜季子

著者紹介

吉武亜季子
Akiko Yoshitake

東京都出身、東京在住。広告関連企業に勤めるワイン愛好家。 ニュージーランドの友人からお土産にもらったピノ・ノワールのおいしさに感動して、NZ旅行を決意。2週間かけて5つのエリア/約20ヶ所のワイナリー巡りを実施。現在、ワイン学校にも通いながらブルゴーニュや新世界ワインの勉強を進める傍ら、都内で開催される各種ワインイベントへ積極的に参加。趣味はサーフィン、旅行。

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5月17日(金)、この日は世界ソーヴィニヨン・ブラン デー。ソーヴィニヨン・ブランといえばニュージーランドワイン。この日、東京・明治記念館にてニュージーランドワイン倶楽部主催による大試飲会が開催されました。今回の“大”試飲会、何が“大”って、試飲できるワインの数がニュージーランドワインだけで180種類以上!出展される輸入業社さんも19社と過去最大規模なのです。これは見逃せない!と、当初予定していた帰国日程を変更し、私もシンガポールから駆けつけました。

さて、金曜日の夜とあって、夜の一般消費者向けの会は開始と同時に大盛況。そして、繰り返しになりますが180種類以上のワインとあってテーマ設定しないとまわりきれず・・・。今回はまだ飲んだことがないワイン、そして、ソーヴィニヨン・ブランデーにちなんでソーヴィニヨン・ブランを中心に試飲することにしました。

まずは、“飲んだことがないワイン“をテーマにGRNさんのテーブルへ。こちらで扱っているワインは今まで飲んだことがないワインばかり。ソーヴィニヨン・ブランを4種、リースリングを1種いただきました。

ソーヴィニヨン・ブランは、セントラル・オタゴの「AMISFIELD Sauvignon Blanc 2011」から。AMISFIELDは、2010年にニュージーランドへ旅行したときに訪問したワイナリーの一つで、すぐに目に留まりました。今回は2011年ビンテージということで未経験ビンテージを試飲。当時一緒にニュージーランドを旅行した友人が「やっぱり、いいね~」と第一声。すっきりした味わいに余韻もあり、きれいなスタート。続けて、マールボロ地方のワイナリー「Yealands ESTATE」の「3 STONES」と「THE CROSSING」のソーヴィニヨン・ブランを1つずつ。同じマールボロでも、ちょっとエリアが異なる畑のものだそうで、それぞれ味わいが異なるのもわかりました。さらに、こちらのテーブルでは、世界初のマオリによるワイナリー「TOFU」のご紹介もいただきました。マールボロとネルソンのブドウを用いたワインだそうです。試飲したのは、ソーヴィニヨン・ブランとリースリング。特にリースリングは、きりっとした酸味が気持ちいい味わいで、グルメワイン仲間な会社の方が大絶賛するほど。

そういえば、「“泡”ですよ、“泡”忘れていましたよ」とワイン仲間と共に続けて向かったのはワインアンドマインさんのテーブル。セントラル・オタゴの「AKARUA Brut NV」と「AKARUA ROSE Brut NV」を初めて試飲しました。特にロゼのスパークリングワインがすばらしく、一緒に試飲したワイン仲間全員が「美味しい!」と満場?一致。初めて試飲するワインで美味しいものが続くとうれしいですね。

続けて懐かしいボトルを発見!とポニーさんのテーブルへ。ここには、2010年のニュージーランド旅行時にマーティンボローで立ち寄りワイナリー見学をさせてもらった「Murdoch James」のワインがありました。現地でワイナリー解説をしてくださったMurdochおじさん、ロジャー氏はこの日はいらっしゃらず残念でしたが、ロジャーおじさんのワインをまた飲むことができてうれしかったです。試飲したのは、ピノ・グリとここのワイナリーで大人気のシラー。ちなみに、シラーは白ワインの試飲が一通り終わったあと、また戻ってきて試飲しました。また、ロジャーおじさんに会いにマーティンボローに行きたくなりました!

思い出ワインはまだ続きました。ソーヴィニヨン・ブランといえば、私の大好きなニュージーランド ソーヴィニヨン・ブランのひとつ「VILLA MARIA Reserve WAIRAU VALLEY Sauvignon Blanc 2011」もありました。こちらも2010年にマールボロ地方を訪問し、セラードアで試飲して即購入したワイン。新しいビンテージもあいかわらず素敵でした。ここでも、一緒に旅行した友人から「やっぱり、いいね~」が出ました。

まだまだ続く試飲、いよいよ赤ワインに突入です。ピノノワールを探しに、まずはジエンコさんのテーブルへ。試飲したのはワイパラの「GIESEN」のピノノワール。軽やかで飲みやすいピノノワールでした。そのすぐ近くのアプレヴ・トレーディングさんのテーブルには、セントラル・オタゴの「Misha’s Vineyard」から新しいピノ・ノワールのライン「Impomptu Pinot Noir 2011」が登場していました。Mishaさんといえば、セントラル・オタゴへの旅行時のみならず、シンガポールでもワイン仲間をご紹介いただきお世話になっています。新しいワインを発表されていたと知り、もちろん試飲させていただきました。従来の「High Note Pinot Noir」とはまた異なる軽やかさ、飲みやすさに身近さを感じました。このボトルなら、もっと気軽にピノ・ノワールが楽しめそうです。

ニュージーランド ピノ・ノワールには、私のお財布ではまだ“いつでも気軽にいただける”とはいいきれないワインもたくさんあります。

試飲会のメリット、気になっていたワインもここでしっかりお試しできます。今回は「RIPPON」と「QUARTS REEF」のピノ・ノワールを試飲させていただき、今回の〆(シメ)とさせていただきました。

最後に「ピノ・ノワールっていいわ~」という幸せな気分に包まれてテイスティングを終えることができました。

駆け足で多くのワインをテイスティングした今回の大試飲会。ちょっと休憩したいときはお庭のテラスが大活躍でした。

素敵なライトアップの明治記念館のお庭では、夜の涼しい風が参加者を心地よくクールダウンさせてくれるのでした。日本はこれから夏にかけて、外でのワインピクニックやBBQも楽しい季節になりますね。ニュージーランドワインたちも、きっとよいお供になるのでは?

2013年5月掲載
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