NZ Wine Column
ニュージーランドワインコラム
第135回コラム(Oct/2013)
新世代の旗手「INVIVO」来日試飲会
Text: 名井章乃/Akino Myoui
名井章乃

著者紹介

名井章乃
Akino Myoui

高校より8年間、オークランドにて過ごす。大学時代よりニュージーランドの「ワインのある食卓」に興味を持ち、NZ在住期間はオークランド付近のワイナリーめぐりも。現在は日系化粧品雑貨関連の海外営業等の仕事を経て、2011年9月、株式会社フュージョンライフを設立、アボカドオイルNZ社のグローブブランドの日本輸入元となる。長年住んだニュージーランド愛の元、ニュージーランドの食やワインについて、少しでも日本の皆様に知っていただきたいと思い、コラムを書いています。

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ニュージーランドワインファンの皆様、こんにちは。グローブアボカドオイル輸入元、フュージョンライフの名井です。

先日都内にて、若手ニュージーランドワインメーカーのInvivo来日試飲会が開催されました。日中は酒販店や飲食店、ソムリエの方々を対象としたプロの部、夜はInvivoのCEOである、Tim氏を囲む、「ワインメーカーと楽しむ、ニュージーランド的ワインナイト」。アットホームで緩やかなニュージーランドの空気感のある一日となりました。

Invivoは、当時30歳のニュージーランド人、セールス&マーケティングのTim Lightbourne氏とワインメーカーRob Cameron氏の二人によって、2007年に設立。二人は幼少時代からの友人で、Invivo立上前、それぞれヨーロッパ各地にてマーケティング、ワイン造りを経験し、起業。現在はニュージーランド成長企業TOP50に連続で入賞している、ワインメーカーです。起業当初はソーヴィ二ヨンブラン一種だけからのスタートでしたが、現在はスパークリング、リーズリング、ピノ・ノワール、ローアルコール&ローカロリーのソーヴィ二ヨンブラン、Bellaby Invivo等、幅広いラインアップを、マールボロとセントラル・オタゴで作っています。海外では高い評価を得ており、2009年、20101年にはロンドンで行われた、International Wine and Spirits Competition (IWSC) にてニュージーランドワイン・プロデューサー・オブ・ザ・イヤーに2年連続受賞。2011年には、香港で開催されるアジア最大級のワイン品評会「香港IWSC」においても、世界中から集まった6,500本のワインの中から、ソーヴィ二ヨンブラン部門で最優秀ワインを獲得しています。この度はセールスのTim氏が来日。Invivo輸入元のサザンクロス檀原氏と一緒に日本の皆様にワインをご案内されました。

Invivoのワインラインアップの中で人気があるのは、やはりソーヴィ二ヨンブラン。この度はマルボロ・ソーヴィニヨン・ブラン 2012をご案内。Invivoのワインは活気に満ちた新鮮でみずみずしい味わいが特徴ですが、こちらはフレッシュなハーブや青草、フローラルなライムの香りが立ち上り、トロピカルな印象を残します。また、マルボロ産ワインを集めたワインコンぺでは、ベストソーヴィ二ヨンブランを受賞されているとのこと。

この度は新作のスプリッツァーのご紹介も。こちらのスプリッツァー、ソーヴィ二ヨンブランを炭酸水で割っているもので、フレーバーも爽やかさあふれる、ライム&エルダーフラワーとミックスベリーの二種類。もともとワイナリーでソーヴィ二ヨンブランをスタッフの間で炭酸水と混ぜて楽しんでいたところ、その可能性を感じ、ローカルマーケットで販売されていたフルーツやエルダーフラワー等と様々な試作を重ね、商品化されたとのこと。また商品のパッケージには、ニュージーランド固有で、絶滅してしまった、スカーレットを採用。ここにも、Invivoのニュージーランドへのこだわりとローカル愛を感じます。アルコール度5%の為、お酒に強くない方でも楽しめるライン。ニュージーランドのビーチライフの爽やかでカジュアルな風を思い出す味わいでした。

この度はニュージーランドワインのみではなく、ニュージーランドワインと合う食材を来場した方々にご紹介。ソーヴィ二ヨンブランといえば、オイスター。この度は都内に6店舗を構える、オイスターバー&レストラン、「オストレア」様と同じグループ会社の 150年の歴史ある老舗仲卸、株式会社山小三様取扱いの牡蠣を。濃厚でミルキーな味わいが、爽やかなニュージーランドソーヴィ二ヨンブランとぴったりです。

牡蠣をはじめ、弊社取扱いのグローブアボカドオイル、マヌカハニーヘルス社のマヌカハニー、ニュージーランド酪農最大大手メーカーフォンテラ社のKAPITIブランドのチーズなど、ニュージーランドの大自然の恵みがギュッと詰まった、高品質な食材を、ワインと一緒に試していただきます。

夜の部は一般公開イベント「Invivo Wine Night~ワインメーカーを囲むニュージーランド的ワインナイト~」。Invivoのフルラインナップを飲み放題で楽しんで頂きながら、オイスターバー&レストラン、オストレアの茅根総料理長によるお料理を。アボカドオイルでマリネされた、燻製のオイスター、色彩鮮やかな野菜等、果実味あふれ、ピュアなInvivoのワインとあう、新鮮な食材で作る、お食事メニューとなりました。

ニュージーランド食材を取り扱われている、食品卸会社、シンポフーズ様が取り扱われる、美容にも良いと言われる、アスタキチンがたっぷりのニュージーランドキングサーモン。ビタミン&ミネラルを豊富に含む、グローブアボカドオイルと一緒の、美容コラボレーションの一皿です。

偶然ではありますが、Tim氏と私は同じ大学同じ専攻で、ワインメーカーのRob氏のご家族の出身地は、私が高校時代を過ごした北島にある、サーフビーチが並ぶ地区。人口の少ないニュージーランドは、経済規模も小さく、必然的に新卒の就職口も少ないため、多数のニュージーランド人は一度ニュージーランドを離れ、イギリスを始め、ヨーロッパ、オーストラリアで経験を積んで、ニュージーランドに帰ってきた人たちが多く、近年はそれぞれが持ち帰った経験で、また新しいものを生み出しています。

Invivoのクリエイティブ&イノヴェーティブな信条は、そんな背景から生まれている、そう実感した一日。Invivoのワインはオストレア様でも常時楽しめますので、新鮮さあふれる牡蠣と一緒にお試ししてみてはいかがでしょうか。

2013年11月掲載
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