NZ Wine Column
ニュージーランドワインコラム
第46回コラム(Apr/2007)
もっとワインを知りたい方へ~ワインの勉強方法いろいろ~
Text: ディクソンあき/Aki Dickson
ディクソンあき

著者紹介

ディクソンあき
Aki Dickson

三重県出身、神奈川県育ち、NZ在住。日本では、栄養士の国家資格を持ち、保育園、大手食品会社にて勤務。ワイン好きが高じてギズボーンの学校に在籍しワイン醸造学とぶどう栽培学を修学。オークランドにあるNZワイン専門店で2年間勤務。週末にはワイナリーでワイン造りにも携わる。2006年より約2年間、ワイナリーのセラードアーで勤務。現在はウェリントンのワインショップで、ワイン・コンサルタント兼NZワイン・バイヤーとして勤める。ワインに関する執筆活動も行っている。趣味はビーチでのワインとチーズのピクニック。

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ワインに数多くの人々が魅了されるのは、その奥の深さにあると思います。ブドウ栽培やワイン造りを取り巻く様々な要素に触れることで、知的好奇心が刺激され、益々ハマってしまうワイン。もっと知りたい、勉強したい、でもどうやって勉強したら良いの?そんな皆さんにワインの勉強法のいろいろをご紹介したいと思います。

あまりお金をかけずに、カジュアルに楽しく勉強する場合は、ワイン好きの友達を自宅、または、友人宅に集めて行うワインの試飲会がお勧めです。それぞれ、めいめいのワインを持ち寄って、試飲ノートをとりながら、お互いの意見を交換しましょう。グラスは、国際規格テイスティンググラス(一脚6ドルまたは、600円程度)を使うことをお勧めします。

一通り試飲が終わったら、試飲会終了、飲み会開始です!私の場合、1本と料理1品を持ち寄って、ワインによく合うフードの探求もついでにやっちゃいます。初めから飲み会になってしまわないようにご注意。

■本から学ぶ

まずは読書で独学するのが、自分に合っているという方には、こんな本がお勧めです。

~日本でお求めの方~

ワインの歴史、ブドウ品種、地域別・国別ワイン事情などを満載。タイプ別に200のワインも紹介。『ワインとは』、『ワインのブドウ』、『地域別ワイン事情』、『国別ワイン事情』、『ワイン学』の5つの章で構成された、良い教科書です。

ブドウの品種をくわしく紹介し、国、地域ごとの特性をわかりやすく解説。銘柄ごとの解説と味がひと目でわかるチャートもついてきます。ワインが最新の参考価格順に並んでいて選びやすいのもマル。いつでもどこでも持ち歩けるハンディー版です。

~ニュージーランドでお求めの方~

ニュージーランドワインの歴史、ブドウの品種、ワインの造り方、ニュージーランドワイン産地の特徴、ブドウ栽培法、試飲方法、食とワインの合わせ方などを、わかりやすい英語ときれいな写真で紹介、解説。ニュージーランドワインをもっと知りたいという方は必読。永久保存版です。

英国人ワインエキスパートのオズ・クラークが、わかりやすく、ウィットに富んだ、率直な英語で、ワイン用のブドウ品種と、そのブドウから出来るワインの特徴を解説。

■お教室に通って

独学なんてできない。やっぱり学校に通って、基礎からちゃんと学びたい、または認定資格を取得したい、とお考えの方には、こちらの学校(講座)をお勧めします。

「沼田実先生と一緒に、“注目すべき”ニュージーランドワインをおもいっきり飲み比べよう!【中級レベル】」

(2回連続テイスティングセミナー)/美術出版アカデミー

全部で15種類のニュージーランドワインを試飲しながら、わかりやすい解説で有名な沼田実先生の講義が受けられます。6月8日、22日開講です。お申し込みはお急ぎください。

特典1:2007年12月末まで利用可能の「入学金5,000円OFFチケット」(通常15,000円)

特典2:美術出版アカデミーオリジナル ログ・ブック(100枚のラベルシートをキープ可能)(定価1,500円)

詳細:http://www.bss-academy.jp/seminar/2007/04/_2_1.html

詳細:http://www.bss-academy.jp/wine/wine.html

ニュージーランドタイラフィティ・ポリテクニック。私自身、この全日制の1年コースを受講しましたが、理論を学びながら、実践的なスキルが身につくとても良いコースですよ。

詳細:http://japanese.tairawhiti.ac.ニュージーランド/default.asp?action=article&ID=67

ご自身のライフスタイルに合わせてワインを勉強してみてください。ワインを自分で選べるようになりたいのか、それとも資格取得で将来の仕事に役立てたいのか、そういった目的や目標を明確にすると、自分にぴったりの勉強方法が選べると思いますよ。

2007年5月掲載
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