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ワインショップにワインを買いに行って、又はスーパーマーケットに行ったついでにワインを1本買うとき、皆さんはどのように選んでいますか?
店頭のワインには色々なラベルが貼られ、きれいに並べられています。そして、ボトルの裏には簡単な自己紹介が書かれたシールが貼ってあります。「私、満足な仕上がりで、どうですか?」とでも言うように、ドキドキしながらたくさんのワイン愛好者に手に取られ、買われるのを待っています。しかし、選び手としては、ワインの種類は沢山あるし、理想の人に出会い、見つけ出すのは、なかなか難しいものです。
すると、ワインのラベルが選ぶ際のポイントになります。そこで、今回はニュージーランドでワインのラベルに書かなければならないルールと、その内容を説明したいと思います。
ラベルには下記の要領でワインの情報が書かれています。
(ニュージーランドでは上下1.5%誤差を表示することが許されています。例:12.0%のものは10.5%~13.5%と幅を持たせて表示可能)
(0.789×アルコール度数×容量を計算したもの。ニュージーランドでは、大体ワイングラス1杯飲んだだけなら車の運転ができるとされていますが、一般的に皆さんはこの数字を見て飲む量をコントロールしているようです。ワインは6.5~8.5が範囲で、数字が高ければ高いほど強いお酒となります)
(contains sulfitesか preservative 220と書かれているのがほとんどです)
(醸造時、発酵が終わりまだ濁っているワインをきれいにするため、また、苦味を取り除く目的のために下記のような物質が混ぜられます。
◆ゼラチン:動物の皮膚や骨から作られたものでアニマル・プロダクト/animal productと書かれている場合あり
◆アイシングラス/isinglass:雲母と呼ばれるもので魚から作られたもの
◆ミルク or カイゼン/casein:ミルクに大量に含まれるタンパク質
◆卵の白身/albumen, egg white:これらを混ぜ、余計な成分を沈殿させたあと取り除きます。これを澱下げと言います)
オークランド近くのワイへケ島にある、ストーニーリッジ・ヴィンヤードで作られている、 フォーリン・エンジェルのラベルを実際に例にとってみます。
ピノ・ノワールは、清澄剤(fining agent)として卵の白身(albumen)と表記しています【①】。これは澱下げで卵の白身を使っているという意味です。そして、セントラル・オタゴ【②】の2006年【③】に収穫されたブドウを使っていることが分かります。また、酸化防止剤(二酸化硫黄)が含まれています【④】。
ソーヴィニョン・ブランは、マールボロー地域【⑤】で2007年【⑥】に収穫されたブドウを使い、酸化防止剤が含まれる【⑦】と表示されています。
澱下げに使われる種類とその分量で、ワインの味全体の雰囲気が変わってきますが、ワイン醸造家がブドウの状態から、発酵が終わったときの味の変化を常にチェックし、微量を調節した試験を繰り返し、色々な方法を試して最終的に決めるのです。
酸化防止剤はワインの質を保つためのものですので、ほとんどのワインに添加されています。その分量が多いと鼻につんときますのですぐ分かりますが、ワイン醸造家はその分量を最低限に抑え、ワインの味や香りに影響がないように心がけているので、安心してください。
これを参考にしていただけると、ちょっとワインを選ぶときの楽しみが増えるのではないでしょうか。自分の相性にあったワインたちにより多く出会えたらいいですね。