NZ Wine Column
ニュージーランドワインコラム
第42回コラム(Mar/2007)
ワインとマナー:パーティーの席で
Text: ディクソンあき/Aki Dickson
ディクソンあき

著者紹介

ディクソンあき
Aki Dickson

三重県出身、神奈川県育ち、NZ在住。日本では、栄養士の国家資格を持ち、保育園、大手食品会社にて勤務。ワイン好きが高じてギズボーンの学校に在籍しワイン醸造学とぶどう栽培学を修学。オークランドにあるNZワイン専門店で2年間勤務。週末にはワイナリーでワイン造りにも携わる。2006年より約2年間、ワイナリーのセラードアーで勤務。現在はウェリントンのワインショップで、ワイン・コンサルタント兼NZワイン・バイヤーとして勤める。ワインに関する執筆活動も行っている。趣味はビーチでのワインとチーズのピクニック。

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今年の夏、とうとう我が家もバーベキューコンロを買いました。友人たちを呼んで楽しむバーベキュー・パーティーは、ニュージーランドでは、夏の風物詩とも呼べるもの。ワインやビールを片手に焼きたてのお肉やお野菜にかぶりつくと、会話に花が咲くものです。

私は日本人ですので、ステーキやラムの塊ばかりは食べません。ヤキトリ(やっぱりネギマとスナギモでしょう)やら、お好み焼きやらを振る舞い、招待客に「Wow!(おー!)」とか「Fabulous!(すごーい!)とか「Yummy!(おいしい!)」なんて言わせるのが好きです。ちなみに、ヤキトリには樽未使用のシャルドネが、かつお節をのせたお好み焼きにはちょっとスモーキーなピノ・ノワールかメルローが、抜群の相性ですよ。

バーベキュー・パーティーだけでなく、何かとホーム・パーティーに招待される機会の多いニュージーランド・ライフ。お呼ばれされたわいいけれど、どんなワインを持っていくべきなの?そんな疑問をお持ちではありませんか。「また招待したい」と思われるゲストになるためのコツ、すべきことと、してはいけないことなど、ホーム・パーティーの席でのワインのマナーに触れたいと思います。

たとえホストが「何も持ってこなくていいよ」と言っても、ワイン一本は持って行きましょう。ワインにはたくさんのストーリーがあるので、会話のトピックにもなります。ただ、どんなワインでも良いわけではありません。

パーティーのタイプにも依りますが、フォーマルなパーティーの席では、ホストがワインを注いでくれることが多いです。

カジュアルなパーティーの席では、「Help yourself!(ご自由にどうぞ)」と言われることが多いです。お言葉に甘えて、色々なワインを試す絶好の機会を利用しましょう。自分にワインを注ぐときは、特に堅苦しいマナーはありませんが、お隣に居合わせた招待客に先ずは「Would you like some, too?(あなたもいかが?)」と一声かけると、印象が良いですね。新しい友達の輪を広げる良いきっかけにもなりますよ。

さあ皆さんも、マナーを守って「招待してよかった、また招待したい」と思われるゲストになりましょう。

2007年3月掲載
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