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初めてニュージーランドのクライストチャーチに降り立ったときの感動は、今でも忘れません。機内放送で、まもなく到着するというアナウンスが入り、どきどきしながら下を覗きこむと、まあ緑の大きなタイルに白い斑点。そうです、緑豊かな自然の中に白い斑点は、羊です。人口よりも羊の数が多いということを、即、実感し、思わず笑みが浮かんでしまった私でした。
9月、ニュージーランド、大好きな春の訪れです。
桜が咲き始め、海では波乗りを楽しむサーファー、陸では子羊が急増中のギズボーン。子羊たちは、この世に生まれてきたことがとてもうれしそうに、後ろ足を蹴り上げ、ジャンプしながらお母さんの後を追いかけています。その風景をみて、春が来たことを畑仕事中にしみじみ感じる、今日このごろです。
今の時期、私の学校では畑仕事が半分、教室での授業が半分。授業は、気候学、ブドウ栽培学、土壌学、マーケティングを勉強し、畑では主にプルーニングをしています。
プルーニングとは、茎や枝、葉っぱなどを切り取ってしまう作業のことをいいます。秋の収穫が終わって葉っぱが落ちた後、春になって芽が出てくる前、冬に行われるのが一般的です。
このプルーニングをすることで、木の大きさを一定に保ち、管理しやすくなります。また、ブドウの質をより理想に近づけたり、そのために大切な芽のつく健康な茎を選んで、支えになるワイヤーに巻きつけてあげたりします。
この作業で、のちのち芽が出て葉っぱが育ちブドウの実がなったとき、ブドウ栽培で一番大切とされる日光を十分に当てるスペースを設定し、空気の流れを良くして病気になるのを防ぎます。病気対策のスプレー浸透性にも大きな影響があります。
プルーニングには、おもに2つの方法があります。
2年経ったケーンを、トランクの近い所で切ってあげ、新しいケーンを昨シーズンの枝から選び、ワイヤーに巻きつけてあげます。他の枝は、トランクに近い2本を来シーズンのために短く残す以外、切ってあげます。これをケーン・プルーニングといいます。
コードン(ケーンが2年以上経ったもの)からでたブドウのなった枝を一定の間隔をあけて、2,3節残して切ります。これをスパー・プルーニングといいます。
プルーニングは、芸術センスを問われる大切な仕事だと思います。収穫のあと、メインイベントが終わり疲れ果て冬眠する前、私たちは少しの間放置されていたブドウの木の前に立ち、どう整えるか、、、きれいに大事に整えられた木は見た目も美しく、春には緑の新たな芽を育て、きっとおいしいブドウを作ってくれるでしょう。
クイーンズタウンで出会ったワインメーカーが、この作業がワインを作る過程で一番好きだと言っていたことが、納得できます。
私は日本で育ち、教育のレベルやしつけの厳しさに感謝すると共に、シンプル&ナチュラル・ニュージーランド・ライフをやめられそうにはありません。