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ニュージーランド・ワイヘキ島は、Aucklandからフェリーで35分、美しいビーチと緑豊かな風景、そして世界でも評価の高いワインとオリーブオイルの島です。この小さな島の中にワイナリーは約30箇所と言わ…… 続きを読む
皆さんお久しぶりです。 日本の皆さんに好評をいただいていた、MUTU“睦”ですが、2021年が最終ヴィンテージとして生産を中止しました。これは2023年2月に大型台風(サイクロン ガブリエル)によって…… 続きを読む
今年も六本木のザ・リッツ・カールトンで、ニュージーランドワインの試飲商談会が開催されました。例年は専門性の高いセミナー「マスタークラス」があるのですが、今年は残念ながらナシ。でも正直なところ、あのセミ…… 続きを読む
第240回
韓国料理とニュージーランドワイン?... 続きを読む
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第239回
ガイドブックに載っていないワイヘキ島... 続きを読む
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第238回
ワイン好き必見!ニュージーランドで出... 続きを読む
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そして堂々の第1位は…。「クラウディ・ベイのソーヴィニヨン・ブランはありませんか?」この質問をいったい何度聞いたことだろう。文句なしで、頻度ナンバーワンの質問だ。
クラウディ・ベイは、南島の東海岸北部、マールボロ地方にあるワイナリーで、ソーヴィニヨン・ブランを中心に、評価の高いワインを毎年生産している。ソーヴィニヨン・ブランは、前号でもお伝えしたとおり、ニュージーランドを代表する白ワイン用の品種で、その美しいアロマは、ほかの国には真似ができない。そんなクラウディ・ベイ・ソーヴィニヨン・ブランは、その質の高さと、巧妙なマーケティング方法、知名度の高さから(1999年にルイ・ヴィトン社の子会社、ヴーヴ・クリコの傘下に入った)、ロンドン、シドニー、ニューヨークを中心に、世界中にファンが多い。世界各国から来たファンたちは、本場で飲むクラウディ・ベイ・ソーヴィニヨン・ブランはもっとうまく感じるに違いない、また、自国で買うより安いに違いないと思うので、ワインショップに駆け込み、第一声に、例の頻度ナンバーワンの質問を私たちに投げかける。けれども、である。実は、クラウディ・ベイ・ソーヴィニヨン・ブランの主なマーケットは、ニュージーランドではない。その生産の75%は輸出されているため、国内に残される数は元々少ない。さらに、天候に恵まれなかった2003年のヴィンテージは、全体の生産量が低かったため、今年、国民に与えられたシェアはほんのわずかなものだった。とはいっても、$13から$20前後が相場のソーヴィニヨン・ブラン1本に、$27以上も費やすキウイ(ニュージーランド人)は多くない。国内においても、クラウディ・ベイのお得意さんは外国人、つまり観光客ということになる。2003年のヴィンテージに関して言えば、リリースされたその一ヵ月後には、オークランドシティー内の、ほとんど全ての店から姿を消した(例年10月1日発売開始)。ただ、とても残念なのは、かなりの数の人がニュージーランドのソーヴィニョン=クラウディ・ベイと思っているということだ。「クラウディ・ベイのソーヴィニョンがないのなら、いいわ。」と言ってほかのワインには目もくれず、プイと店を出て行ってしまうお客さんがいると、とても悲しくなる。個人的な意見だが、確かにこのワインは美味しい。でも、他にいくらでも美味しいソーヴィニヨン・ブランはあるのだ。他のソーヴィニヨン・ブランも試してみて、自分のお気に入りを是非、発見して欲しいと思う。そうは言っても、今日もまた、「クラウディ・ベイだけがニュージーランドのソーヴィニョンではないんですよ」と言っても通じない、クラウディ・ベイ・ピープルがやってくる。