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皆さま、こんにちは。 南半球に在るニュージーランドでは既に初夏の陽気な日差しがまぶしい季節となっています。天文学的に、そして気象学的にはニュージーランドの夏はLongest Day(12月21日か22…… 続きを読む
みなさんは普段の食卓で、お料理に合わせるワインをどのように選んでいますか?ワインが先に決まっていることもあるでしょうか? わたしは、普段はどちらかといえばメニューを先に考えます。このお料理ならこんな感…… 続きを読む
Kia Ora!ニュージーランドワイン専門店「NZ winelover(ニュージーワインラバー)」を営む堀内です。 ニュージーランドのワインは最近色々なところで目にするようになってきて(先日の天皇皇后…… 続きを読む
第234回
ニュージーランドワイン マスタークラス... 続きを読む
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第233回
収穫~タイミングの見極め方、現場より... 続きを読む
収穫~タイミングの見極め方、現場より... 続きを読む
第232回
復活を目指して... 続きを読む
復活を目指して... 続きを読む
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そして堂々の第1位は…。「クラウディ・ベイのソーヴィニヨン・ブランはありませんか?」この質問をいったい何度聞いたことだろう。文句なしで、頻度ナンバーワンの質問だ。
クラウディ・ベイは、南島の東海岸北部、マールボロ地方にあるワイナリーで、ソーヴィニヨン・ブランを中心に、評価の高いワインを毎年生産している。ソーヴィニヨン・ブランは、前号でもお伝えしたとおり、ニュージーランドを代表する白ワイン用の品種で、その美しいアロマは、ほかの国には真似ができない。そんなクラウディ・ベイ・ソーヴィニヨン・ブランは、その質の高さと、巧妙なマーケティング方法、知名度の高さから(1999年にルイ・ヴィトン社の子会社、ヴーヴ・クリコの傘下に入った)、ロンドン、シドニー、ニューヨークを中心に、世界中にファンが多い。世界各国から来たファンたちは、本場で飲むクラウディ・ベイ・ソーヴィニヨン・ブランはもっとうまく感じるに違いない、また、自国で買うより安いに違いないと思うので、ワインショップに駆け込み、第一声に、例の頻度ナンバーワンの質問を私たちに投げかける。けれども、である。実は、クラウディ・ベイ・ソーヴィニヨン・ブランの主なマーケットは、ニュージーランドではない。その生産の75%は輸出されているため、国内に残される数は元々少ない。さらに、天候に恵まれなかった2003年のヴィンテージは、全体の生産量が低かったため、今年、国民に与えられたシェアはほんのわずかなものだった。とはいっても、$13から$20前後が相場のソーヴィニヨン・ブラン1本に、$27以上も費やすキウイ(ニュージーランド人)は多くない。国内においても、クラウディ・ベイのお得意さんは外国人、つまり観光客ということになる。2003年のヴィンテージに関して言えば、リリースされたその一ヵ月後には、オークランドシティー内の、ほとんど全ての店から姿を消した(例年10月1日発売開始)。ただ、とても残念なのは、かなりの数の人がニュージーランドのソーヴィニョン=クラウディ・ベイと思っているということだ。「クラウディ・ベイのソーヴィニョンがないのなら、いいわ。」と言ってほかのワインには目もくれず、プイと店を出て行ってしまうお客さんがいると、とても悲しくなる。個人的な意見だが、確かにこのワインは美味しい。でも、他にいくらでも美味しいソーヴィニヨン・ブランはあるのだ。他のソーヴィニヨン・ブランも試してみて、自分のお気に入りを是非、発見して欲しいと思う。そうは言っても、今日もまた、「クラウディ・ベイだけがニュージーランドのソーヴィニョンではないんですよ」と言っても通じない、クラウディ・ベイ・ピープルがやってくる。