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皆さんお久しぶりです。
日本の皆さんに好評をいただいていた、MUTU“睦”ですが、2021年が最終ヴィンテージとして生産を中止しました。これは2023年2月に大型台風(サイクロン ガブリエル)によって、ワイナリーが水没し、ブドウ畑も含め壊滅的な打撃を受けたためです。3月の収穫まであと1週間というところでの災害は、ホークスベイ地区に大きな被害をもたらしました。2年たった今でも、一部の地域では、河川内に流木が残っていたり、壊れた家屋がそのままになっているところがあります。
そんな中でも地域全体としては少しずつ復興し、今では80~90%回復してきたといえるのではないでしょうか?
私は、2023年の収穫がだめになってからは知り合いのワイナリーで醸造のお手伝いをしていました。
ホークス・ベイ・ワイン・カンパニーという委託醸造を請け負っているワイナリーです。ニュージーランド中堅―大手ワイナリーでは、各地域毎のワインを販売(マールボロ、ホークス・ベイ他)していますが、そのホークス・ベイ産(シャルドネ、メルロ)を造ったりしています。その他、地域の小規模メーカーの人たちが醸造設備を借りて、仕込みを行うのですが、そのお手伝いも請け負っていました。
各ワインメーカーの仕込みに対する考え方が様々で、同じシャルドネでも違うアプローチをする人もいて、できるワインの味わいも百人百様です。一人でじっくり考えながら進めるのも良いですが、他の人のワイン造りを手伝えることができたのは改めて勉強になりました。
また、大きな会社でしたので、収穫の時期にはヴィンテージ・セラー・ハンド(季節短期雇用のセラーハンド)の人たちとの交流もあり、楽しいひとときでした。北半球とは逆の3~5月が収穫のオーストラリア、ニュージーランドには、世界中から若者がワイン造りを経験しに来ます。フランス、イタリア、イギリス、ドイツ、スロバキア、モルドバ、アメリカ、カナダ、中国、台湾と世界中からやってきます。
誰もが英語が堪能というわけではありませんが、若さと情熱で3ヶ月間様々な経験、交流をして帰国していきます。私は彼らの親の世代なのですが、そのヴァイタリティには刺激を受けます。そんな中、もう5年以上いろいろなところで働いていますが、日本人が来ないのが残念でなりません。
というわけで、今年から私の所属する葡萄酒技術研究会エノログ部会で、ヴィンテージ・セラー・ハンドの紹介を始めました。
これは、ワーキング・ホリデー制度を利用して収穫を経験してもらおうということですが、研究会を通して紹介することで、日本の企業の研修の一つとして利用していただきたいということがあります。
日本は新卒採用で長く働くことを期待されているため、若手がなかなか3ヶ月もの間、職場を離れることができません。そのために海外経験を積むことができなくなっているのが現状です。研究会公認の紹介ですので、募集の時点で経営者まで話が進み、帰国しても職場が確保されるようになるというのが利点です。
また、ワーキング・ホリデーで来ますので、仕事に対して報酬が支払われます。企業側の負担も減りますし、来てくれる人も安心して働くことができるというシステムです。(以下が詳細・別リンク)
ヴィンテージ・セラーハンドの紹介 | 一般社団法人 葡萄酒技術研究会
このコラムを読んでくれている人、その友人知人でも興味のある方は是非挑戦してください。
働いていた場所の縁で、ニュージーランドでブドウ栽培、ワイン造りに挑戦している大沢ワイン(Osawa Wine)の代表として、今年の7月から仕事を始めました。大沢さんは2005年、55才の時に海外で農業経営をすることを目指し、ニュージーランドでブドウ栽培、さらにワイン造りを始めた先駆者です。
今年20年になるのを節目に、新たにワイナリーを建設し、さらなる高品質ワインを造るべく計画を進めています。私もこの夢を共に実現すべく、協力しています。今はまだ設計段階ですので、多くをお伝えすることはできませんが、これから、いろいろなところで情報発信していきますので、乞うご期待ください。